図解|逆ポーランド記法をわかりやすく

逆ポーランド記法(Reverse Polish Notation, RPN)は、数式や算術演算を表現するための一種の記法です。

通常の数式表記である中置記法とは異なり、

演算子をオペランドの後ろに配置することで計算の優先順位を明示します。

一番初めに登場した演算子が、一番後ろになります。

 

逆ポーランド記法では、数式内の各要素(数値や演算子)をスペースで区切って並べます。演算子はそれに続くオペランドに対して適用されます。具体的な例を見てみましょう。

まず演算子 “+” の前にオペランド 3 と 4 があります。

それらは加算され、結果の 7 がスタックにプッシュされます。

次に、演算子 “*” の前にはオペランド 7(前の加算の結果)と 5 があります。

それらは乗算され、結果の 35 がスタックにプッシュされます。

図にするとこんなイメージ・・・

 

演算子がくるまでは、箱に入れ続け(スタック)演算子が来たら、

計算をして、さらに入れるという感じです。

 

逆ポーランド記法では演算子がオペランドに対して即座に適用され、計算の優先順位を明示するために括弧や優先順位規則を必要としません。また、計算の途中結果をスタックに一時的に格納するため、複雑な式の評価も比較的簡単に行うことができます。

逆ポーランド記法 どこでつかうの?

逆ポーランド記法は、特に電卓やプログラミング言語の一部で使用されます。

スタックを使用することで、計算機やコンピュータプログラム内での演算の実行を効率化することができます。

 

情報処理試験ででた、問題を見てみる

問題:  式 A + B × C の逆ポーランド表記法による表現として、適切なものはどれか?

選択肢: ア + × CBA  イ × + ABC  ウ ABC × +    エ CBA  + ×

答え:ウ